生の根拠
私は生の根拠がなければ生きていけないことを絶えず意識せよ。たしかに、すべては一面であって、そこに優劣はないとする考え方もある面では正しい。しかし、その考えもまた「絶対的なもの」から逃れることはできない。
錯覚であろうと、自分が大切だと思っていることを「全て一面に過ぎない」と言って突き放すのではなく、縋りつくべきだ。私のこの態度に心配したり、注意したりする者がいる。しかし、彼らは自身の領域を守ろうとする常識が仕組まれているがゆえに、無意識にしているに過ぎない。
だから、私は恐れず自身の考えに縋りつけ!
非難されたとしても、より強固にする契機だと捉えればいい。私は大多数が安住している此処には虚偽しか見い出せない。
お前は弱いというかもしれない。
しかし、拠り所を意識しない者の方が遥かに醜く、弱く、愚かなのだ。
私はルサンチマンであるが、脱する必要もない。
これは戦いだ。戦わずして死ぬくらいなら、私は敵の防壁の前で血を失おう。