自己との対話

 

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住人: 虚偽世界の住人は聞く、君はなぜ人生が無意味だと言ってる中で、こうして生きているのか

そして、また、これから不合理を最も感ずる社会に出てこようとしているのか

その行為が生きるために必要だからと君は言うが、それならば、仕事に意味はあるんじゃないかい?

 

私: いや、あんたは根本的な誤解をしている

無意味な人生を生きるために無意味な仕事をし、こうして無意味に思考するのだ

 

住人: だったら君はなぜこの選択肢を選んだんだんだ?

 

私: よくわからないが、良いと感じたからだ

 

住人: そのような理由では受け付けることができない

この選択肢ならば自らの能力を活かせそうだ、努力ができそうだ、この選択肢を選ぶために頑張ってきた、必ず成功するはずだと、みんなは自信をもってこの門にくるのだが、君じゃあダメだね

 

私: ふん、そのような人間は人間であるかのように見せかけて、実際、中身のない人間なのさ

 

住人: ...君がそのような傲慢な人間であるのはわかったよ

でも、そのような人間は、選択し進むことが認められていない

社会にとって害悪ですらある

ここが、欺瞞に満ちた世界であっても、そのルールに従わなければならない

 

私: それは理解しているところだ

理解していないならば、ここにきていないだろう

私はもちろん選択した以上、ルールに従い、選択肢に即した能力を発揮、開発していくだろう

 

住人: 君は馬鹿だな

君は、君の言う虚偽世界において、虚偽世界の人間と虚無世界の人間のどちらをとると思うのかね?

 

私: 存在意義について今まで全く考えてこなかった人間と呼べない人間は虚偽を、存在意義に関心があり、私の考えに共感したのならば、虚無世界の人間...つまり、私をとることだろう

 

住人: なんて生意気な!!!

君は思考することがどれだけ高尚なことだと思っているんだ!?

 

私: いや、思考することにもやはり意味はない

ただ苦悩するだけだ

しかし、無意味であるという事実に気付いた以上、思考しなければならない...いや、思考せざるを得なくなってしまうのだ

たとえ、それが無意味であったとしても

あんたは、そのようなことを考えたことがあるのだろうか?(一回もない人間なんていないだろう、私はそいつを人間とは認めない、もしいるとしたら、ただの動物だ)

絶対にあるはずである

なぜなら、すべての問いは『存在意義』へと収束するからだ

仕事や、女、酒、たばこに逃げなかったらの話だが

 

住人: くそったれが!!!

お前は私をなんだと思っている

私は選択肢に選択されるべき人間を選択するものなのだ

貴様のような人間は認めない!!!

 

私: 中途半端にしか考えてなかった人間こそ、こうやって感情を露わにするんだ

私は思考し続けた結果、人生が無意味であることに気付き、絶望した

しかし、それでもなお、私は選択し、今決断したのである

 

 

これは、昔の私の日記で頭から思い浮かぶままに書いたものである

今とは意見がだいぶ異なっている(存在意義がないと決めつけているなど)が、今の考えに至る(まだ終わりは見えないが)までの過程として、私にとっては重要なものだ

虚無世界、虚偽世界の言葉については、私が勝手に作り上げ定義づけたものである